インド人も震えるシンドラーのリフト(その2)  

 インド人も震えるシンドラーのリフト(その2)
 
-これは、昔やっていたブログ「タックスマニアの健康日記」に2006年8月3日に掲載した記事の中で、評判が良かったものを再掲載しています-
 
 私とYoko-senseiは、ある法律事務所の誘いを受け、昨年4月と8月、延べ45日間インドに滞在した。我々が宿泊したのはその法律事務所が所在するビルの11階、言ってみれば屋根裏部屋のようなところで、御世辞にも綺麗、快適とは言えない環境であった。
 
 それでも、初めてインドに滞在するという物珍しさもあって、朝は6時に起床してインドの厚生省関係施設が開催するヨガ教室に毎朝通い、昼は研究を行った。
 
 我々が滞在した建物に設置してある2基のエレベーターがシンドラー社製のリフトであり、乗ると左右にカタカタと揺れ、乗った最初から嫌な予感に襲われたのであった。
 
 大事件は滞在13日目に起きた。
 
 11階から乗ったのは私とインド人の2人、いつものように1階のボタンを押したのだが、下降しないでカタカタと左右に大きく揺れ始めたのである。次の瞬間、「カランカランカラーン」という乾いた大きな音が響き渡った。明らかにエレベーターの部品、それもかなり大きなものが脱落したことは明らかであった。同乗のインド人と「これはやばい!」と思って顔を思わず合わせた次の瞬間、エレベータは物凄い勢いで下降し始めたのである!
 
 「あっ」と思った瞬間、シンドラー社製のエレベーターは2階周辺でガクンと揺れて止まった!エレベーターを釣っているロープがたまたま何処かに引っかかったのだろう。
 
 一瞬の出来事であったが、強い圧力を体に、とりわけ、足裏に感じ、死を覚悟した瞬間でもあった。
 隣のインド人はと様子を見ると顔面蒼白になり、汗を文字どおりダラダラ流しながら震えて座り込んでいる。色の真っ黒なインド人も、青くなるのだな、ほんの一瞬に、こんなに大量の汗というものが体内から流れ出るのだなと妙に冷静な感想が浮かんだのであった。
 
 次に、ライトが消え、私とインド人は密室に取り残されたのである。さあ、大変なことになった(続く)。
 
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