#382 STEPNの税務計算の原則計算再検証【2022/06/26】Udemyコース制作予定

#382 STEPNの税務計算の原則計算を再検証【2022/06/26】
STEPNの税金の簡易計算(案)の結論
・STEPNの税金の簡易計算(案)は1)Spending内及びWallet内の損益を無視する又は2)Spending内の損益を無視するという考え方に依拠
そのためには、原則計算の再検証が必要
・1)STEPNのWalletを分散型投資の正式なWalletと考えて、Wallet又は取引所に入れたときに全額が利益確定と考えるか又は2)取引所に入れたときに全額が利益確定すると考えるかの2択
・1)Spendingを空にして2)Walletに入金した金額全額と3)靴とジェムの資本的支出額(取得価額は含まない)を利益に計上する、①ミント、②レベル上げ、③ソケット解放及び④ブーストは資本的支出額で資産計上が必要、STEPNの税金の簡易計算(案)の答え(その1)
・1)SpendingとWalletを空にして2)靴とジェムを全て売却(STEPNから撤退又は損切り)3)Wallet又は取引所に入金した金額全額を利益に計上するのが、STEPNの税金の簡易計算(案)の答え(その2)
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・おかもさんのTwitterと「節税の教科書」を参考に原則論をまとめ
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STEPNの税金計算の概要
・STEPNはSOLのブロックチェーンで構築、NFTスニーカー購入にはSOLが必要、さらにゲームにははGSTとGMTが必要
・NFTの税金関係は、暗号資産(仮想通貨)の場合と基本的に同じ、1)保有している暗号資産(仮想通貨)を手放して現金取得、2)商品取得及び3)アルトコインを取得、そして、保有している暗号資産(仮想通貨)を取得したときと手放したときの時価データが必要
・暗号資産(仮想通貨)の取得したときのレートから手放したときのレートを差し引いて、暗号資産(仮想通貨)の数量を掛けた金額を、暗号資産(仮想通貨)を手放したときに損益として計上する
・GSTのSTEPNのゲーム内消費が可能、①ミント、②レベル上げ、③ソケット解放及び④ブーストは資本的支出額で資産計上、❶修理、❷ジェムの合成及び❸ミステリーボックスの開放は費用計上、資本的支出額と経費の区分が重要
・SOL、GST 及びGMT(以下「SOL等」という。)の取得価額(手に入れたとき)、売却したとき(SOL等を手放して現金取得たとき)及び消費したとき(SOL等を手放して商品を取得又はアルトコインを取得したとき)の日時とSOL等の時価を記録しておく必要あり
・資本的支出額と経費が発生したときは日時と金額を記録する必要あり(SOL等は暗号資産(仮想通貨)を取得したと考えて、取得したときの取得価額と手放したときの時価との差額が所得税法上の利益、雑所得として認識する必要あり)
・STEPNの靴・宝石の取得価額と資本的支出額は歩いて稼いだ利益からは引くことはできない
・STEPNの靴の修理費用等(❶修理、❷ジェムの合成及び❸ミステリーボックスの開放)は歩いて稼いだ利益から差し引くことができる
・靴を売ったときの収入から靴の取得価額と資本的支出額(①ミント、②レベル上げ、③ソケット解放及び④ブースト)を差し引くことができる
STEPNの税金計算の原則的計算を具体的に検証
⑴STEPNのWalletに暗号資産(SOL)を取引所から送金
/取引所で発生
送金手数料を経費として処理する。
(借方)※暗号資産(SOL)××××(貸方)現金預金××××
    送金手数料××××
※取得したときのの暗号資産(SOL)の時価に獲得したSOLの数量を乗じた金額と現金預金との差額を送金手数料として処理する
⑵WalletからSpendingに暗号資産(SOL)を暗号資産(GST)と交換により入れ替える
/Walletで発生
交換費用があれば支払手数料として経費処理する。
(借方)※暗号資産(GST)××××(貸方)※※暗号資産(SOL)××××
    交換手数料××××
※SpendingS内で取得した暗号資産(GST)の時価に取得したGSTの数量を掛けることにより把握した取得価額と※※Wallet ¥内で取得したときの暗号資産(SOL)の時価に手放したSOLの数量を掛けることにより把握した取得価額との差額を交換手数料として処理
⑶NFT靴を購入した(資産の購入)
/Spending内で発生
・SOLの購入したときのレートとNFT靴購入したときのレートの差額にSOLの消費数量を乗じた金額を損益に計上
・SOLを手放してNFTスニーカーを取得(※SOLを取得したときのレートとNFTを購入したときのSOLのレートの差額に消費したSOL数量を乗じた金額のが損益計上される)
(借方)NFT靴××××(貸方)暗号資産(SOL)××××
             ※暗号資産(SOL)売却利益××××
⑷歩いてGSTを獲得(収益を上げる)
/Spending内で発生
・歩いてGSTを獲得(GSTを獲得したときの時価にGST獲得数量を乗じた金額が利益計上される)、雑所得扱い
・GSTを獲得したときのレートにGST獲得数量を乗じることにより計算、GSTを獲得したときのデータは終値を統一的に使いcoinmarketcapで確認
(借方)暗号資産(GST)××××(貸方)利益(雑所得)××××
⑸GST及びGMTをレベルアップに消費(資本的支出額の計上1)
/Spending内で発生
①ミント、②レベル上げ、③ソケット解放及び④ブーストは資産計上
・レベルアップのときに使ったGST及びGMTの時価はNFTスニーカーの取得価額に上乗せする、NFT靴を売却するまで費用化はできない
・靴の「資本的支出額」なので、NFT靴を売るまでは損益は発生しない、GSTとGMTの取得のときのレートからレベルアップのときのレートを差引いた差額に消費したGST数量を乗じた金額を損益として計上
・レベルアップにGSTのレベルアップのときのレートにGSTの消費数量を乗じた金額に消費したGSTとGMTの数量を乗じた金額がNFTスニーカーの原価に上乗せされる
・※GST獲得のときのレートからGSTのレベルアップのときのレートを差引いた額に消費したGST消費量を乗じた金額が暗号資産売却益として利益計上される
(借方)NFT××××(貸方)暗号資産(GST)(GMT)××××
            ※暗号資産売却利益××××
⑹Mintにより新たな靴を製造(資本的支出額を資産に計上2)
/Spending内で発生
①ミント、②レベル上げ、③ソケット解放及び④ブーストは資産計上
ミントにより消費したGSTとGMTの時価に消費したGSTとGMTの数量を乗じた金額により換算し、新たなNFTスニーカーの取得価額に加算する
この時、※GSTを獲得したときのレートからGSTのミントしたときのレートからを差引いた額に消費したGST数量を乗じた金額が暗号資産売却損益として損益に計上される
ミントにより新たなNFTスニーカーを取得、その際のGSTレートに手放したGST数量を掛けることにより計算する
(借方)新NFT××××(貸方)暗号資産(GST)(GMT)××××
             ※暗号資産売却利益××××
双子が出た場合は、原価を1/2ずつ計上する等ルールを決めておく
なおMintをしたときに元の靴の価値が下がるが、損益は実現していないため考慮不要
⑺GSTを修理に消費(修繕費の計上)
/Spending内で発生
・❶修理、❷ジェムの合成及び❸ミステリーボックスの開放(成功するか否かは分からないので費用化可能)は費用計上する
・費用に該当するため、GSTの総平均法による取得原価にGST消費量を乗じた金額を費用として計上
・NFTスニーカーの修理したときのレートにGST消費数量を乗じた金額をNFTスニーカーの修繕費として費用に計上
・GSTを獲得したときのレートからGSTを消費したときのレートを差引いた金額にGST消費数量を乗じた金額が利益計上されるのか(結論は計上されない)
・本当に利益計上が必要ないか検証が必要、利益確定部分は利益計上されてさらに費用化される、つまり、相殺されるので計上の必要なし
(借方)修繕費××××
            (貸方)暗号資産(GST)××××
⑻Shoeboxを購入(取得価額を資産に計上)
/Spending内で発生
Shoeboxは開封までどのようなNFTスニーカーが生まれるか分からないので、仮にcommonBoxからUncommonが出たとしても、commonBoxの購入額が原価になり、レアものが出てもcommonBoxの取得価額が原価になる
SOL等を暗号資産(仮想通貨)ととらえて、NFTスニーカーを売らない限り含み益は顕在化しない
消費したときのSOL等の時価に消費したSOL等の数量を乗じた金額により換算し、新たなNFTスニーカーの取得価額に加算する
この時、※SOL等を獲得したときのレートからSOL等を消費したときのレートからを差引いた額に消費したGST数量を乗じた金額が暗号資産売却損益として損益に計上される
ミントにより新たなNFTスニーカーを取得、その際のGSTレートに手放したGST数量を掛けることにより計算する
(借方)Shoebox ××××
      (貸方)暗号資産(SOL)(GST)(GMT)
          ※暗号資産売却利益××××
⑼NFTスニーカーを売却(収益の計上と対応する原価(取得価額+資本的支出額)の費用化)
/Spending内で発生
・⑶のスニーカー購入価額に⑸レベルアップによる資本的支出額を加えた金額がNFTスニーカーの原価となり、売却価額との差額が利益計上される。
(借方)現金預金××××(貸方)NFT購入価額××××
              NFT資本的支出額××××
              売却利益××××
例えば、⑶7SOL=84,000円(1SOL=12,000円)+⑸30GST=9,000円(1GST=300円)の場合、NFTスニーカーの原価は93,000円になる。
これを、10SOL=110,000円(1SOL=11,000円)で売却した場合、利益=110,000円―93,000円=17,000円になる。
(借方)現金預金110,000円(貸方)NFT取得価額84,000円
                        NFT資本的支出額9,000円
                        売却利益17,000円
(10)ジェムの合成/Spending内で発生
・ジェムは靴と同様にNFTに該当することに留意する
・一定の確率で高いジェムになるので、ジェム強化に成功したら取得価額を合算し、失敗したら損失分をロスと考える
・ジェムの取得に成功した場合の仕訳
(借方)新ジェム××××
(貸方)旧ジェムの取得価額+資本的支出額
・ジェムの取得に失敗した場合の仕訳
(借方)資産滅失損××××
(貸方)旧ジェムの取得価額+資本的支出額
(11)靴の合成(スニーカー・バーン)
/Spending内で発生
(借方)新しい靴××××
(貸方)5足の旧靴の取得価額
    ※5足の旧靴の資本的支出額
    ※※スニーカー合成費用
※①ミント、②レベル上げ、③ソケット解放及び④ブーストによる資本的支出額と※※スニーカー合成に必要な費用を加えた金額
(12)通貨のスワップ取引/Wallet内で発生
・GSTをUSDCに交換して利益確定、交換したときのGST時価から獲得したときのGSTの時価を差引いた金額に手放したGSTの数量を掛け他金額により損益が計算される
・300円で1,000個取得(300円×1,000個=300,000円)したGSTを交換したときに50円に下落(50円×1,000=50,000円)、時価100円のUSDCを500個(100円×500個=50,000円)を獲得した(損失は250円×1,000個=250,000円)
(借方)USDC50,000円
                  暗号資産スワップ損失250,000円
(貸方)GST300,000円
1
(13)補足「NFTは譲渡所得とすべきか」
・結論的に暗号資産(仮想通貨)とNFTは例外なく雑所得該当
⓾GTをSOLに交換した。
ステップの税金のまとめと暴落対策
・GSTはSTEPN内消費が可能、①ミント、②レベル上げ、③ソケット解放及び④ブーストは資本的支出額を資産計上、❶修理、❷ジェムの合成及び❸ミステリーボックスの開放は経費として費用計上する
・SOL、GST 及びGMT(以下「SOL等」という。)の取得価額(獲得したとき)のレート、売却したとき(手放して現金を取得たとき)のレート及び消費したときのレートと取引数量を取引した日付と一緒にSOL等の時価と取引数量を把握しておく必要あり
・費用と資本的支出額が発生したときは日付と取引したときのレートと取引数量を記録する必要あり
・NFTスニーカーとジェムは資産計上、NFTスニーカーとジェムを売却したときにその取得価額と資本的支出額が費用になる
・NFTスニーカーの①ミントは資産の取得に直接かかった費用なので取得価額に計上
・①ミント、②レベル上げ、③ソケット解放及び④ブーストは資本的支出額、資産の取得価額に計上する必要あり
・❶修理、❷ジェムの合成及び❸ミステリーボックスの開放は費用計上
・GSTの収入は獲得したときに利益に計上、GSTを獲得したときのレートにGST数量を掛けた金額が損益として計上される(雑所得扱い)
・GSTの総平均法による平均取得価額500円を200円で転換、利益確定したときにマイナス300円を費用化することが可能(GSTを取得したときのレートと利益確定したときのレートの差額に獲得したGSTの数量を掛けた金額により損益の金額を算定)
・GSTを円転換した場合は取得したときのレートと転換したときのレートの差額に獲得したGST数量を掛けた金額が損益として計上される(雑所得扱い)
・エアドロップ及びプレゼントをもらうと取得価額はゼロ
・個人の場合、暗号資産(仮想通貨)とNFTは含み損益は計算の対象外、納税資金の確保が必要
・法人の場合、暗号資産(仮想通貨)は利益確定しなくても含み損益は時価で期末評価で反映されるが、NFTの含み損益は期末時価評価の対象外、NFT購入者を売却して納税資金の確保が必要
・暗号資産(仮想通貨)の含み益を抱えて決算期末を迎えた法人は、期末に含み益課税されるので注意
・暗号資産(仮想通貨)の含み損を抱えて年末を迎えた個人は、含み損を引けないので注意、場合によっては、年末までにNFTスニーカーとジェムの全部又は一部を売却して損出しをする必要がある
・個人と法人はNFTの含み損益は税金に無関係
・個人の場合、暗号資産(仮想通貨)の含み益も所得税の計算には無関係
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